どうぶつ

コモドオオトカゲの戦い!メスを争うオス同士の不思議な「儀式」

コモドオオトカゲとコブダイ。

彼らの共通点は、戦いの「儀式」をすることです。

コブを見せ合う怪魚の「儀式」

コブダイのオスはハーレムを作り、何匹ものメスを従えています。

自分の子孫を残すのが彼らの使命。
縄張りは大切なのです。

「どうぶつ奇想天外!」が佐渡で撮影した動画です。

【日本の巨大怪魚】コブダイは力のあるメスがオスに『性転換』し、巨大なコブでメスを誘惑する!

ライバルのオスが近づくと、ハーレムの主は「あっちに行け!」と追い出しにかかります。
その方法は?

相手とコブを見せあうだけ。

コブの大きさで勝負!

コブダイの世界では、コブが大きい方が勝ちと決まっています。

コブの大きさが同じくらいだったら?

今度は互いに口を大きく開けて見せ合います。

口が大きい方が勝つのです。

口の大きさで勝負!

傷つけあったりしません。

恋に命は賭けない。

「儀式的」な闘争で決着します。

おかげで「弁慶」と呼ばれたこのオスは怪我することなく、20年もの間、なわばりに君臨したと言います。

コブが小さいオスは、ここで傷つくことなく元気でいれば、いずれ成長してから再チャレンジする可能性が残ります。

よくできたやり方ですね。

コブが大きくなったのはなぜ?

そもそもコブダイは最初はみんなメス。
体が小さいうちは卵を産みます。

その中で特に大きく育った者だけが「性転換」してオスになります。

メスのコブダイ
小さなコブが現れ、オスに性転換する

コブが大きく育って戦いに勝利すれば、ハーレムの主になれるのです。

ハーレムの主になれば、たくさんのメスを相手にするので子供の数はぐっと増えます。

でも、主になれなければ子供はゼロになってしまいます。

そうやって、大きなコブの遺伝子が引き継がれていきます。

コモドオオトカゲの「儀式」

コモドオオトカゲのメスをめぐるオスの戦い。

それは体の大きい方が有利です。

【ほぼ恐竜】ヤギ1頭を丸飲み!3mのコモドオオトカゲに肉の塊をあげてみたら…

オス同士が争いになりかけた時、小さい方がさっと引けばそれでおしまい。

では、同じ大きさのライバルならどうなるでしょうか?

すぐに相撲やレスリングのような取っ組み合いが始まります。

そして、相手を倒して上になった方が勝ち。

マウンティングです。

マウンティングが成立すれば、負けた方がさっと引く。

潔い。
見事なフェアプレイ精神です。

マウンティングで勝敗が決着

彼らは力も強いし毒牙を持っているので、本格的に争ったら大怪我をする危険があります。
死ぬかも知れない。
激しく闘争的なオスが出たきたとしても、その遺伝子は残らなかったでしょう。

だから、マウンティングだけで勝敗を決めるやり方がちょうどいい。
そこで安定したのだと考えられるのです。

「儀式」で決着をつける。
遺伝子に刻まれたやり方です。

マウンティングは餌の取り合いになった時にも、順位決めに使われます。

シカを丸呑みしようとしている

彼らは食べるにせよ繁殖するにせよ、大きい方が有利なので、どんどん巨大化したと考えられています。

コモドオオトカゲやコブダイに限らず、体の大きさを比べあって優劣を競い合う動物はいます。

一対一の場合、本格的に傷つけあったとしても、大抵は体の大きい方が勝つことがわかっているので、「儀式的」に済ませた方が双方とも得をするわけです。

生きていれば、そのうちいいことがある。

恋に命は賭けない。

生きていれば、そのうちきっといいことがある。

彼らがそう言っているように思えます。

それは合理的な生き方です。

彼らは考えたり悩んだりせずに、そうやって生きています。